kitsau’s blog

マイナス思考な奴が、がんばってる日記

最後の日

もう
お祝いの気持ちでした。


とりあえず、酒飲みに行こう!

て事で、2人で空港のレストランに行きました。

その前に、私はちゃんと顔を完成させるためにもう一回トイレに行きましたけどね。アイラインひいてマスカラつけて、相方曰く
「キャバ嬢…?」

んでまた笑う。

「キャバ嬢じゃねぇわ!」
ゆうて。

普段はずっと化粧してるのが普通なんですよ。

今回はクーデター起こったのが夜中だったし、もう帰るだけだと思ってたので素顔で、その後も、化粧なんかする暇も無いままだったんです。

嫌だったなー。コンビニにも素顔で行くの嫌なぐらいなのに、ただでさえ
男の人の前でスッピンなんて…

けどそんなの言ってられないんです。
それ以上に、3日も風呂に入ってない体がリアルに臭いのがほんとに嫌だった。

まぁ、とりあえず、レストランで
ビール飲んで、
パスタ食べて

食べて喋りながら

私は時々寝てました笑


その時かな?
相方がヤフーニュース開いて見てたら、
昨日まで一緒にいたバレエダンサーの2人が、関空で取材を受けたようで、家族と再会した写真が載ってました!

なんか、私たちは帰れなかったけど、
それでもなんか、仲間が無事に帰国できたことがほんとに嬉しくって、めっちゃ喜びました!

「家族と沖縄行けたかなー?」
とか言って笑

その2人は家族と沖縄旅行行く予定があったんですよ!

普段はクロアチアに住んでるらしく、夏休みの間の帰国だったらしい。クロアチアに戻る時も、どうか安全に戻って欲しいです。



そして、私たち…

二人とも、お互い

もうヤバイ

ってゆう感じになってきて

3階のラウンジ、スクリーン前で爆睡…

地べたです。

もう何も気にしてなかった。

ゴミだらけの、トイレの近くの床に、何も敷かずに横になる28歳の女。笑
ボロ雑巾みたいな体でした。汗だくで、自慢の長い髪も毛玉のようになって、お気に入りの服を着た体も黄ばんで、もう全部ドロドロで、ボロボロで、ほんとに臭い。



私はたぶん10時くらいには起きてました。
そこで熟睡は出来なかったし。

たぶん、寝ながらいびきもかいたと思います笑
大衆の前で笑

なんて恐ろしい…笑

ビオレのシートで拭けるだけ拭いて、化粧も直して、
免税店の香水付けてみたりして、

何やってたんだろうな?笑

無駄だよ笑


臭いよ笑



汚いよ笑



相方が昼くらいにやっと起きた。

また二人で並んで座って喋った。
私はお土産買い足しに行ったり、免税店ウロウロしたりして、
相方はタブレットでニュース読んだりもしてたな。

これまでの事、これからの事、出会う前の事も、色んなこと喋った。

これが最後だと思ったから。

「お腹空いた?」
午後8:30くらいだと思う。
聞いてみた。

「空いたけど、求めてない。」
「私も」
「けど何か食べとく?」
「そうしようか」

「9:00になったら動こう!」
「そうしよう!」

て事で、また喋ってたら

日本人のご婦人が近づいてきた。

クルーズの旅でヨーロッパに行かれていたそうな。

トルコ空港のクーデターの影響で、
苦労されたそうで、
それから3人で喋ることに。

もともとご飯いらないかもとか言ってたくらいだったし、すごく面白い方だったし、話もすごく盛り上がって、結局11:30くらいまで喋ってた。笑

ほんとに面白い方でした。
明るくて元気で、優しくて、いっぱい笑いました。

ご婦人がホテルで貰ってきたチーズと、コンポートを頂きました。なんか、チーズ溶けてたけど、それでも何かめっっっちゃ美味しかった!笑

時間が経つのもあっという間だった。

ご婦人がお手洗いに行っている間、私
「もう最後だねー」

なんて、無意味に言ってみたりした。

「信じられないよね?なんか、ずっと一緒にいたよね?」
「なんか、意気投合してね!」
とか言いあって、

相方が
「あとで一緒に写真撮ろうよ」
て言ってくれて、
「うん」

もう全部うん。

ご婦人戻ってきて、
「お土産買いに行こうかなー」
と、立ち上がる相方。

「今から??」
ご婦人も驚く。
そりゃぁそうだろう。

12時半くらいからフライトの受付始まるのに、いまもう12時前だよ?みたいな笑

「行く?」
て聞かれたもんだから、

そりゃあもう、
私も全部もう

「うん」
てゆうし

2人で免税店行きました。端っこから端っこまで!

で、ケータイの充電器売ってるの見つけました。やっと!笑

今更!!笑

もう何見ても何言っても全部笑った。何かよくわからないけど!

「最後だね」
「そうだね。」
てゆうやりとりに、

「寂しい」
て言ってみたら相方も、
「なんか、寂しいね!」
「寂しい!!!」

みたいな会話。

けど、別に、
好きとか何だとか?そんな事わからない。
そんなんじゃないのかも知れない。けど、このまま離れたらほんとに終わりだなーと思った。普通に聞けばいいだけ。「連絡先教えて欲しい」って。でもなぜか、それが聞けなかった。何回も言いかけてやめた。
そんな自分をキモイなーと思った。

そのかわり、しつこいくらい
「寂しい」
って言った気がする。それもキモイ。笑

そしたら、おもむろに、
「帰ったら連絡してね、あとで連絡先言うから」
とか言うから

即座に取り出したセーラームーンのメモ帳!!!

用意してたみたいに素早く取り出して
相方ドン引き!笑

セーラームーン…なの??」
「かわいいでしょー」
「痛い…」
「かわいいから、いいんですよ?」

とかキモイやりとりして笑

いや、旅ノートなんですけどね笑
誕生日に職場の同僚がくれたやつで、よく見ないとセーラームーンってわからないやつなんですよ?笑

そこに、相方が言った電話番号を書き記した。

なんか、めちゃくちゃ安心した。
これで大丈夫だと思った。何が?と言われればそうだけど、何となく笑

それからもまた
「寂しい」
て何度も言った。

いま言わないといけないと思った。あなたが居なかったら死んでました。ありがとうございました

とか何だとかも言ったかな笑

「ココにいたら、たぶん危ないですよ。あっちに行きましょう。どこに行けば助かるかなんてわからないけど、少しでも情報が入りそうな場所にいた方がいい。荷物持ちますよ。」


初めてあった時、ただ震えながらボケっとしてるだけだった私に言ってくれた言葉。

一生忘れないような気がする。



ご婦人の待つ、3階のラウンジ前に戻り、そこから出発ロビーに三人で向かいました。ご婦人は相方と同じく成田行き。

途中で写真撮って。
「送るね」
て言ってくれた。


それからお別れ。

受付の時間があるからね。いつまでもウダウダしてられないから。

バイバイ!」
て言った。それが最後だった。